
年齢とともに筋力が少しずつ衰えていくのは自然なことです。そのため、いつまでも自分の足で歩くために下半身の筋トレをしている方も多いと思います。ただ、意外と見落としがちなのが「足裏の筋肉」です。
足裏の筋肉の役割とは?
足裏には、地面からの衝撃を吸収してくれる筋肉があります。これがうまく働かないと、膝や足首、股関節などに負担がかかり、痛みや違和感が出てくることがあります。さらに、足指には体重を支える重要な役割があります。
足指を動かす筋肉には、「外在筋(すねやふくらはぎにつく)」と「内在筋(足裏にある)」の2種類があります。特に内在筋は小さく、意識的に使わないとすぐに衰えてしまいます。
足裏の筋力低下がもたらす影響
・足の冷え(血流の低下)
・扁平足や外反母趾など足の変形
・踏ん張り力やバランス力の低下
・転倒リスクの増加
・姿勢の崩れによる肩こりや腰痛
このように、足元の筋力不足は全身の不調にもつながる恐れがあります。
裸足生活が減った現代だからこそ
現代では裸足で過ごす時間が少なく、足指や足裏の筋肉を使う機会が減っています。だからこそ、日常的に足元を意識的に動かすことが大切です。
簡単!足指体操「グーチョキパー体操」
足裏の内在筋を鍛えるのにおすすめの体操がこちらです。
- 足の指で「グー」:指をぎゅっと丸めます
- 次に「チョキ」:親指だけを上に上げるように
- 最後に「パー」:指をしっかり開きます
この3ステップを1日1分から始めてみましょう。裸足で行うのが効果的です。お風呂上がりや、テレビを見ながらでもできます。
足元を鍛えて全身の健康へ
足裏や足指の筋肉を鍛えることで、姿勢が安定し、転倒予防にもつながります。また、全身の血流がよくなることで、冷えや肩こり・腰痛の改善にも期待できます。
普段はあまり意識しない足元ですが、健康づくりの大事なスタート地点です。今日からぜひ、足指をしっかり動かす習慣を取り入れてみてください。