
一日の終わりに、「背中が重い」「こわばっている」と感じることはありませんか?
長時間のデスクワークやスマートフォンの操作などで前かがみの姿勢が続くと、背中の筋肉は縮こまり、硬くなりやすくなります。
その結果、肩こりや腰の重だるさを感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、両手でかかとをつかみながら背中を丸めるストレッチです。
自宅で簡単にできるこのストレッチは、背中の疲れをリセットし、気分までスッキリと軽くしてくれます。
■ 背中の疲れをリセットできる理由
このストレッチでは、肩甲骨を外側に開きながら背骨を丸める動きを行うため、
僧帽筋・菱形筋・広背筋・脊柱起立筋といった背中全体の筋肉をバランスよく伸ばすことができます。
普段は縮こまりがちな背中の筋肉を「ぐいーん」と気持ちよく広げることで、
筋肉のこわばりが解放され、「背中が軽い!」と実感できるのが大きな特徴です。
■ 呼吸と気分までスッキリ
背中の緊張がとれると、自然と胸が開き、呼吸も深まりやすくなります。
浅い呼吸から解放されることで酸素が体に行き渡り、頭がスッキリしてくるでしょう。
さらに、頭頂を床に近づけるようにすると、血流が促進されて脳へ新鮮な血液がめぐり、
リフレッシュ効果が高まります。
体だけでなく、**「気持ちが落ち着く」「モヤモヤがやわらぐ」**といった心の面にもよい影響が期待できます。
■ 続けることで姿勢が変わる
一度でも「背中が軽い」と感じられますが、継続して行うことで、姿勢の変化も実感できるようになります。
背骨や肩甲骨の柔軟性が高まり、猫背がリセットされることで、
自然と胸が開いた美しい姿勢が身についていきます。
また、背中の筋肉がしなやかに保たれることで、腰への負担が減り、腰痛予防にもつながります。
日々の疲れをその日のうちにリセットする習慣は、長い目で見ると「疲れにくい体」を育てる第一歩です。
■ ストレッチのやり方
- 床に座り、両ひざを曲げます。
- 両手でかかとをしっかりつかみましょう。
- 息を吐きながら背中を丸め、首の後ろから背中全体をぐーっと伸ばします。
- 背中が広がる心地よさを感じながら、ゆっくり呼吸を繰り返します。
※頭頂を軽く床に近づけるように意識すると、さらに血流促進とスッキリ感がアップします。
■ さわやかに動ける身体へ
背中の緊張をゆるめることは、単なるリラクゼーションではありません。
柔軟な背中は姿勢を整え、深い呼吸を導き、体の巡りを良くします。
そしてなにより、**「楽しみたい場所で、楽しみたいときに、さわやかに動ける身体づくり」**のための大切な習慣です。

