
最近、なんとなく体が重い、疲れが取れない、そんな不調を感じていませんか?
「肩こりがつらい」「腰が痛む」「足がむくみやすい」……こうした症状、実は骨盤の歪みが関係しているかもしれません。
今回は、骨盤の安定に欠かせない「内転筋(ないてんきん)」に注目して、その役割と、簡単にできるストレッチをご紹介します。
骨盤のゆがみが引き起こす、体への影響とは?
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ重要なパーツ。
この骨盤が傾いたりねじれたりしてしまうと、全身のバランスが崩れ、以下のような症状が現れることがあります。
- 肩こりや腰痛、背中の張り
- 足の冷えやむくみ、疲れやすさ
- 頭痛や自律神経の乱れによる不調
体の中心である骨盤が安定していないと、まるで家の土台がぐらついているような状態に。
全身にゆがみが波及し、不調を引き起こしてしまうのです。
骨盤の安定を支える「内転筋」とは?
骨盤のゆがみを整えるうえで、実はとても重要な役割を果たしているのが「内転筋」です。
内転筋とは、内ももにある筋肉の総称で、
- 恥骨筋
- 大内転筋
- 薄筋
- 長内転筋
- 短内転筋
などの筋肉からなります。
これらの筋肉は骨盤(恥骨・座骨)から太ももの骨に向かってついており、脚を内側に寄せる動き(股関節内転)を支えるだけでなく、骨盤を正しい位置で安定させる働きをしてくれているのです。
内転筋が硬くなるとどうなる?
日常生活で内転筋はあまり使われることがないため、筋肉が硬くなりやすい部位でもあります。
すると、
- 骨盤が前後・左右に傾きやすくなる
- 姿勢の崩れにつながる
- 骨盤周辺の筋肉や骨格に余計な負担がかかる
といった連鎖が起こり、結果としてさまざまな体の不調へとつながってしまいます。
まずはここから!内転筋ストレッチで骨盤を整える
骨盤を整えるためにまずやってみたいのが、内転筋の柔軟性を高めるストレッチです。
とても簡単なので、ぜひ試してみてください。
🔸内転筋ストレッチのやり方🔸
- 足を肩幅よりやや広めに開いて立つ
- 両手を太ももの上に置く
- 片方の膝を曲げ、もう片方の足を伸ばす
- 伸ばしている方の内ももがじんわり伸びているのを感じる
- 左右20秒ずつゆっくり行いましょう(呼吸を止めないように)
体が硬い人は、浅めの姿勢からスタートしてOKです。
さいごに:内転筋をほぐすことが、全身の調子を整える第一歩
肩こりや腰痛、なんとなく続く体の不調――
これらの原因が、意外にも「内ももの筋肉の硬さ」からきていることもあります。
内転筋をゆるめて骨盤を安定させることで、姿勢が整い、呼吸がしやすくなり、疲れにくい体へとつながっていきます。