ひざ痛とふくらはぎの筋肉の関係
ひらめ筋は、脚の健康と快適さにとって非常に重要な役割を果たす筋肉です。長時間立ちっぱなしの作業や日常生活の動作でこの筋肉が疲労すると、様々な足の不調を引き起こすことがあります。ここでは、ひらめ筋の働きと、特にひざ痛との関係についておはなしします。
ひらめ筋とは?
ひらめ筋は、ふくらはぎの腓腹筋の下に位置し、ひざからアキレス腱までつながる深層の筋肉です。ひらめ筋と腓腹筋は共に下腿三頭筋を形成しており、足首を伸ばす(底屈)動作に関与します。これにより、歩行や立位を支える重要な役割を果たしています。
ひらめ筋と膝痛の関係
ひらめ筋が硬直すると、ひざ痛をはじめとするさまざまな足の問題を引き起こす可能性があります。
- 血流の悪化: ひらめ筋が硬くなると、足全体の血流が悪化し、ひざを含む周辺組織に十分な酸素や栄養が供給されにくくなります。これが続くと、ひざの関節や筋肉に負担がかかり、痛みが発生します。
- 負担の偏り: ひらめ筋が硬直すると、ひざ関節にかかる力が不均一になり、ひざの負担が増大します。これにより、ひざの軟骨がすり減ったり、炎症が起こったりするリスクが高まります。
- 姿勢の変化: ひらめ筋が硬直すると、立ち姿勢や歩行のバランスが崩れ、ひざへの負担が増加します。特に、ひらめ筋が硬くなるとアキレス腱の動きが制限され、ひざが適切に曲がりにくくなることがあります。
ひらめ筋のケアが重要な理由
ひらめ筋を柔軟に保つことは、ひざ痛を防ぐために非常に重要です。
- むくみや冷えの改善: 血流が改善されることで、足のむくみや冷えが軽減されます。ひらめ筋のストレッチやマッサージを行うことで、血液循環が促進され、足全体の健康が向上します。
- 運動のパフォーマンス向上: ひらめ筋が柔軟であれば、歩行やランニングなどの運動がスムーズになり、怪我のリスクも低減されます。
- 日常生活の快適さ: ひらめ筋をケアすることで、立ち仕事や長時間の歩行が楽になり、日常生活がより快適になります。 以下のケアもご参考ください。
①壁の前に立ちます。
真っ直ぐに壁を見て 痛い方の足を後ろにして 足を前後に開きます。
② 両手を壁につけて、前方をみます。肘を曲げながら『ふ~っと』鼻から息をすって、
吐きながら~後ろ足の膝を軽く曲げて重心を前足にかけます。
気持ちの良い範囲で10秒×10回行いましょう。