ただ過ごすだけで疲れる?疲労回復に必要なのは「アクティブレスト」

健康情報

疲労回復に必要なのは「アクティブレスト」

「特別な運動をしたわけでもないのに、なんだか毎日ずっと疲れている」
そんな風に感じたことはありませんか?

実は、日常の何気ない動作でも、体には確実に負担がかかっています。特にデスクワークのように同じ姿勢を長時間続けていると、一部の筋肉が使われ続けて硬くなってしまうのです。

このような筋肉の「硬化」は血流を悪くし、肩こりや腰痛といった不調の原因になります。また、老廃物が体内にたまりやすくなり、疲労感が抜けない状態が続いてしまいます。


「アクティブレスト」で疲れにくい体づくりを

そんなときに取り入れてほしいのが、「アクティブレスト(積極的休養)」という考え方です。

アクティブレストとは、完全に休むのではなく、軽い運動を取り入れて血流や代謝を促し、疲労回復を図る方法です。もともとはアスリートが日々のコンディションを整えるために行っていた方法ですが、日常生活を送る私たちにとっても、とても効果的です。

軽めの運動をすることで、筋肉がほぐれ、血液の循環が改善され、栄養や酸素が体全体にスムーズに行き渡るようになります。さらに、疲労物質や老廃物も排出されやすくなり、体が軽く感じられるようになります。


アクティブレストでおすすめの習慣

以下のような活動が、日常に取り入れやすいアクティブレストの例です。

● ストレッチ

体全体、または疲れを感じる部位をゆっくりと伸ばすことで、筋肉の緊張を和らげます。

● ウォーキング

会話ができる程度の軽いペースで、30分から1時間歩くのがおすすめ。自然の多い環境で行えば、リフレッシュ効果も高まります。余裕があれば、軽いジョギングも◎。

● 入浴

38~40℃程度のぬるめのお湯に、ゆっくりと浸かることで副交感神経が優位になり、心も体もリラックス。熱すぎるお湯は逆に疲労を高めてしまうので注意しましょう。


デスクワークの方におすすめのストレッチ

特に肩こりや首の疲れが気になる方におすすめなのが、「肩甲骨ほぐしストレッチ」です。

やり方

  1. 椅子に浅く座って背筋を伸ばします
  2. 両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように前回し・後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行います

肩甲骨周りの筋肉がほぐれることで、血流が良くなり、肩こりの予防にもつながります。


運動は心の疲れにも効果的

アクティブレストのもう一つのメリットは、「心の疲労」にも効くことです。

軽い運動をすることで、脳内では“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンの分泌が促されます。気持ちが前向きになり、イライラの軽減やストレス耐性の向上にもつながります。

なんとなく気分が沈んでいるときや、リフレッシュしたいときにも、アクティブレストを意識してみてくださいね。疲れを感じたとき、ただ横になって休むだけでは、逆に体がだるくなってしまうこともあります。

そんなときこそ、軽く体を動かしてみることが大切です。アクティブレストを日常に取り入れることで、心も体も元気な毎日を送りましょう。


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