
「なんだか息苦しいな」「深呼吸がしにくい…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
年齢とともに肺の働きは少しずつ低下すると言われていますが、呼吸が浅くなる原因はそれだけではありません。むしろ、多くの人にとって大きな要因は、日常の姿勢にあります。
なぜ呼吸が浅くなるのか
スマホやパソコン作業に夢中になっていると、背中は丸まり、肩が前に入り込んだ姿勢になりがちです。
この姿勢は、肺や呼吸に使う筋肉(呼吸筋)を圧迫し、胸が広がりにくくなるため、自然と呼吸も浅くなってしまうのです。
浅い呼吸がもたらす影響
呼吸が浅い状態が続くと、単に「息がしづらい」というだけでは済みません。
- 疲れやすさ、代謝の低下
- 集中力や記憶力の低下
- 頭痛や肩こり
- イライラや不安感の増加
- 睡眠の質の低下
こうした心身の不調にまでつながることがあります。特に睡眠の質が下がると、翌日の疲労回復にも大きく影響します。
あなたの呼吸、浅くなっていませんか?セルフチェック
簡単にできる「呼吸の浅さチェック」をご紹介します。
- 10秒以上、息を吐き続けられない
- 30秒間、息を止めていられない
- 1分間の呼吸数が13回以上ある
ひとつでも当てはまる場合は、呼吸が浅くなっている可能性があります。
深い呼吸を取り戻すストレッチ
呼吸を深くするためには、胸や肩まわりの筋肉をほぐすことが大切です。
ここでは、簡単にできる「胸を開くストレッチ」をご紹介します。
胸を開くストレッチ(椅子に座ってもOK)
- 両手を後ろで組み、指を軽く絡めます。
- 肩甲骨を寄せるようにして胸をゆっくり開きます。
- そのまま鼻からゆっくり吸い、口から吐く(3回繰り返す)。
※肩に痛みがある場合は、手を腰に添えるだけでもOKです。
呼吸は、意識しなくても続いてくれる生命活動ですが、質を高めることで体と心の調子は大きく変わります。
深く吸って、ゆっくり吐く——たったこれだけでも、自律神経が整い、睡眠の質も少しずつ改善していくはずです。
毎日の中で、ほんの1分でも「深呼吸のための時間」を作ってみませんか?