肩こりの本当の原因は? 棘上筋の硬直が引き起こす痛みと対処法
肩こりや腕のダルさを感じる方々の多くが、その原因を肩周りの筋肉に求めがちです。しかし、実際には肩こりの主要な原因の一つは、棘上筋と呼ばれる肩甲骨上の筋肉の硬直にあります。
棘上筋は、肩甲骨の上に位置し、腕を上げる際に活動する筋肉です。また、腕の上腕骨頭を肩関節の関節かに引き寄せることで、関節を安定させる役割も果たします。スポーツや日常生活で肩を多く使うと、この棘上筋が疲れて硬直してしまうことがあります。
肩こりの原因となる棘上筋の硬直
肩こりを感じる方々は、頭部や首から肩にかけての筋肉の疲労や硬直を経験しています。特に、腕がダル重く感じる場合は、棘上筋周りの他の大きな筋肉群も疲れている可能性があります。この状態では、棘上筋に余分な負荷がかかり、さらなる痛みや不快感を引き起こすことがあります。
棘上筋の痛みと対処法
肩が上に持ち上がる際に、背中の肩甲骨の肩峰と烏口鎖骨靭帯に棘上筋があたり、すり減るような形で痛めることがあります。このような状況では、五十肩などの痛みの原因となる可能性があります。
棘上筋の硬直による肩こりや痛みを緩和するためには、次のような対処法が有効です。
ストレッチと運動: 棘上筋とその周りの筋肉を柔軟にするためのストレッチや軽い運動を行います。これにより、筋肉の緊張が和らぎ、血流が改善されます。
【緩めるストレッチ】
①背筋を伸ばして、目線を真っ直ぐにに立ちます。
右腕を伸ばして手のひらをお尻付近につけて外側に向けます。
②背中に回した左手で右手の肘付近をつかみ、
『ふ~っと』息をゆっくり吐きながら
右腕を気持ち良さを感じる範囲で、体の内側に引き寄せます。
そのまま5~10秒ほどキープします。
これを左右交互繰り返しましょう。