足腰の筋肉とひざ痛の関係
人間の動作の全ては、目的に合わせて筋肉を収縮させて、骨を移動させるという動きを基本としています。
筋肉は、二面性をもっています。からだを動かす機動性と骨を支える機能です。
これらのうち中高年に達すると、骨と骨をしっかりと支える筋肉による支持性が大切となります。
老いは脚腰からといわれるのは、加齢にともなって運動不足に陥ると、脚と腰の衰えが著しく、やがて脚腰が弱ってしますと言う教訓です。
ひざ周辺の筋肉が衰えて筋肉量が減ると、ひざの関節を形成している太ももの大たい骨とひざ下の骨を正常に支持することができなくなります。
中高年の方に多い変形性しつ関節症の初期は、太ももの筋肉 大たい四頭筋の衰えと筋肉量の減少による骨の支持能力の低下に起因しますが、この症状が長く続くと大たい骨とひざ下の骨が擦れ合い、骨の表面にとげが形成されたり、半月板が削られたりして、ひざの痛みが重症化してきます。
中高年になり身体に不安を感じたら、その機を逃さずにからだを動かす機会を多くもつようにすれば、身体は応えてくれて、筋肉量も増えてきます。
身体をよく動かすように生活していると、耳の中の耳石も刺激をされます。
耳石は全身の筋肉や自律神経系(内臓の機能、血管、血流)と繋がりがあり、身体が動き、それにともなって耳石が活発に働くと、筋肉の働きがよくなっていくだけではなく循環器系や、消化器系の働きがよくなり、代謝機能もよくなっていきます。